キッチンの水栓とシンクの状態確認
物件を内見する際、キッチンの水回り設備はとても重要なチェックポイントです。見逃しがちですが、引っ越し後にトラブルが発生しやすい場所でもあるため、丁寧に確認しましょう。
蛇口からの水漏れをチェック
まず、水栓(蛇口)をひねって実際に水を流してみましょう。水が出る部分だけでなく、根本やハンドル周辺から水漏れがないか確認します。少量でもポタポタと水滴が落ちている場合、パッキンの劣化や内部の故障が考えられます。
シンク下のカビ・腐食の有無
次に、シンク下の収納スペースを開けて内部をチェックします。湿気がこもりやすいため、カビやサビ、木部の腐食などが発生していないか注意深く見てください。異臭がする場合も要注意です。
チェック項目 | 確認ポイント |
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蛇口の水漏れ | ハンドル・根本から水滴が落ちていないか |
シンク下のカビ・腐食 | 黒ずみや変色、サビ、カビ臭さがないか |
排水の流れ | スムーズに水が流れるか、詰まりや逆流はないか |
排水の流れも要確認
最後に、水を多めに流して排水の様子もチェックします。流れが悪かったり、ゴボゴボと音がしたりする場合は詰まりの可能性があります。排水トラップ周辺も目視で汚れや異常がないか確認しましょう。
このようにキッチンまわりは生活に直結する設備なので、一つ一つ丁寧に点検することが大切です。
2. バスルームの換気・カビ対策
バスルームは水気が多く、カビや水垢が発生しやすい場所です。物件を内見する際には、以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
換気扇の動作確認
まず、バスルームの換気扇が正常に動作するかどうかを必ず確認してください。日本の住宅では湿度管理がとても重要です。換気扇のスイッチを入れて、音や風量に異常がないかをチェックしましょう。
換気扇チェックリスト
チェック項目 | ポイント |
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電源スイッチ | 正常にオン・オフできるか確認 |
運転音 | 異常な音や振動がないか |
吸引力 | ティッシュなどで風量を簡易チェック |
浴室の壁・天井のカビ・水垢確認
浴室内の壁や天井、特にタイルやパネル部分にカビや水垢が付着していないか、よく観察しましょう。カビが発生している場合は、換気不足や湿度管理が十分でない可能性があります。
カビ・水垢のチェックポイント
場所 | 見るべき点 |
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壁・天井 | 黒ずみや白い汚れがないか |
コーキング(シーリング) | ヒビ割れ・剥がれ・カビ付着の有無 |
ドア周辺 | パッキン部分のカビや劣化状況 |
コーキング(シーリング)の状態も要チェック
浴室のコーキング部分が割れていたり剥がれていると、そこから水漏れやカビ発生につながります。細部までしっかり観察しておくことが大切です。
豆知識:日本の浴室事情
日本のバスルームはユニットバス仕様が多く、防水性は高いですが、その分密閉性も高くなっています。そのため、日々の換気とメンテナンスが非常に重要です。内見時には「見た目」だけでなく、「機能面」もしっかりチェックしましょう。
3. トイレの水漏れ・臭い対策
トイレは毎日使う場所なので、内見時にしっかりチェックしておきたいポイントです。特に見逃しがちなのが、水漏れや床の濡れ、排水からの嫌な臭い、タンクや便座の損傷など細かな部分です。以下の表で確認すべきポイントをまとめました。
チェック項目 | 確認方法 | 注意点 |
---|---|---|
床の濡れ・水漏れ跡 | トイレ周辺の床を手で触ったり、目視でシミや変色がないか確認 | 古い水漏れ跡がある場合、配管の劣化も考えられるので要注意 |
排水の臭い | 便器付近に顔を近づけて異臭がしないかチェック | 下水臭がする場合、配管トラブルの可能性あり |
タンクや便座の損傷 | ひび割れや欠け、ガタつきがないか見て・触って確認 | 小さなヒビでも後々大きなトラブルになることも |
水の流れ具合 | 実際に水を流してみて詰まりや遅さがないか観察 | スムーズに流れない場合は修理費用が発生することも |
特に賃貸住宅の場合は、入居前にしっかり確認しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。気になる点があれば、その場で管理会社やオーナーに相談するようにしましょう。
4. 洗面所の収納・防湿性の確認
洗面台下の収納スペースをチェックしよう
内見時に見逃しがちなのが、洗面所の収納スペースです。特に洗面台下の収納は、湿気がこもりやすくカビが発生しやすい場所なので注意が必要です。棚板や壁面に黒ずみやカビ、変色がないかを目でよく確認しましょう。また、配管部分にもシミやサビがないかチェックすることが大切です。
確認ポイント一覧
確認ポイント | 具体的なチェック内容 |
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湿気・カビ | 収納内部の壁や棚板にカビや黒ずみ、異臭がないか |
配管の状態 | 水漏れ跡(シミ)、サビ、亀裂などがないか |
換気状況 | 換気扇の有無、窓から十分な換気ができるか |
換気対策もしっかり確認
洗面所は湿度が高くなりやすいため、換気環境も重要です。換気扇が設置されているか、または窓を開けて空気を入れ替えることができるかを必ずチェックしましょう。換気が不十分だと湿気がこもり、カビや悪臭の原因になります。
ワンポイントアドバイス
収納扉を開けた際に湿ったようなニオイを感じたら要注意です。日常的に使用する場所だからこそ、快適さと清潔さを保つためにも細かな部分までしっかり確認しましょう。
5. 給湯器・配管の経年劣化
物件を内見する際、意外と見落としがちなのが給湯器や配管まわりのチェックです。特に日本の住宅では、給湯器の寿命は10年前後と言われており、設置年数やメンテナンス状況によって安全性や快適さが大きく変わります。以下のポイントを必ず確認しましょう。
給湯器のチェックポイント
チェック項目 | 具体的な内容 |
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設置年数 | 製造年や設置ラベルで年式を確認。10年以上経過している場合は要注意。 |
動作音 | 作動時に異音(ゴーッ、カタカタなど)がしないか確認。 |
メンテナンス履歴 | 定期点検や修理記録が残っているか、不動産会社やオーナーに確認。 |
配管まわりのチェックポイント
チェック項目 | 具体的な内容 |
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水漏れの有無 | キッチン下や洗面台下、浴室付近など配管まわりに水たまりや湿気がないかチェック。 |
サビ・変色 | 配管接続部や露出部分にサビや緑青(青サビ)、変色がないか目視で確認。 |
異臭・カビ臭 | 配管から不快な臭いがしないかも重要なポイント。 |
メンテナンスの有無は安心材料に!
給湯器や配管は、日頃から手入れされているかどうかでトラブルの発生率が大きく変わります。点検済みステッカーや修理履歴がある場合は、物件選びの安心材料となりますので、必ずチェックしましょう。